これだけは知っておきましょう
Ubuntu Linuxでは,なるべく難しいことは考えなくとも使えるよう努力されています。けれども,Macと同レベルとは行きません。サーバーを構築するので無い限り,あまり厳密でなくとも良いですから,これら四つを簡単に知って下さい。
GUI
GUIとは,グラフィカルユーザインターフェースの略です。最近では当り前になった,WindowsやMacでお馴染みのアイコンや壁紙が有り,マウスを使用してパソコンを操作できる物です。Linuxは基本的には「CUI」なのですが,その上に「X Window System」というソフトウェアを動作させて,GUIを実現しています。
CUI
CUIとは,キャラクタユーザインターフェースの略です。パソコンと人間の対話を文字で行います。Windowsには「コマンドプロンプト」,Macには「ターミナル」,標準状態のUbuntu Linuxには「Gnome端末」という存在が有ります。
端末がCUI ?
「端末」や「コマンドプロンプト」はGUI上で動いていますから,厳密には純粋なCUIでないかも知れません。Ubuntu Linuxではウインドウシステムを停止させることによって,純粋なCUI状態に出来ます。端末で「sudo /etc/init.d/gdm stop」と入力するとCUIになります。黒画面で改めてユーザ名とパスワードを入れてログインして下さい。「sudo /etc/init.d/gdm restart」で元のGUI画面に戻ります。
GUIでもキーボードオンリーOK
画像を編集する作業などは,さすがにマウスを使いますが,GUIでも,マウス無しのキーボードのみで,殆ど作業できます。どのOSも各操作にはキーボードショートカットが設定されています。利き手にマウス,反対の手でキーボード。とても効率の良い作業が叶います。Ubuntu Linuxでは,このショートカット自体を,GUI上で簡単にカスタマイズできます。
パーミッション (permission)
パーミッションとは,ファイルやディレクトリーのアクセスに対して設定される権限をいいます。「読込」「書込」「実行」の3種類のパーミッションを,「ファイルの所有者」「グループユーザー」「その他」の三つのユーザーに設定します。
パーミッションの必要な理由
なぜ,パーミッションが必要になるかを簡単に説明します。
例えば,同じパソコンを家族で共有していたとします。そのパソコンには,お父さんの秘密ファイルが有るかも知れません。このファイルには,「読込」も「書込」も「実行」も,「ファイルの所有者」にのみ許可を与えます。
あるいは,お母さんが家計簿ファイルを作成していたとします。危機に瀕する家計を,これみよがしに,家族に見れるようにしておきたい。けれども,家族の誰かによって改竄されるのは阻止したい。この場合は,「ファイルの所有者」であるお母さんには「読込」「書込」のパーミッションを設定して,「グループユーザー」「その他」には「読込」のみを設定する訳です。
※制御に用いられる,本当は,もう少し複雑で重要な,お話です。
パーミッション書式
パーミッション書式は以下が有ります。
- 数値型
- 744,755,644,ど数値で表現するタイプです。
- rwx型
- rwxr-xr-xとアルファベットを並べるタイプです。rは読込,wは書込,xは実行です。rwxr-xr-xは755と同じ意味です。
rwxrwxrwxは777,rw-r--r--は644です。
パーミッションの設定
以下が設定値の基準です。必要な項目を残し,不要な項目を「ゼロ」とします。縦列の加算値,または「rwx」を横に並べます。
| 基本テーブル | |||
|---|---|---|---|
| 所有者 | グループ | その他 | |
| 読込(r) | 4 | 4 | 4 |
| 書込(w) | 2 | 2 | 2 |
| 実行(x) | 1 | 1 | 1 |
| 合計 | |||
例えば家計簿ファイルのパーミッションを設定してみましょう。
お母さんが「ファイルの所有者」で「読込」「書込」の権限を持ちます。「グループユーザー」「その他」は「読込」のみの権限にします。
| 家計簿ファイルのパーミッション | |||
|---|---|---|---|
| 所有者(母) | グループ | その他 | |
| 読込 | 4 | 4 | 4 |
| 書込 | 2 | 0 | 0 |
| 実行 | 0 | 0 | 0 |
| 合計 | 6(rw-) | 4(r--) | 4(r--) |
パーミッションは「644」です。「rwx」式ですと, 「rw-r--r--」です。
「755」なら「rwxr-xr-x」
「777」なら「rwxrwxrwx」
「111」なら「--x--x--x」
ディレクトリー
ディレクトリーとは,ツリー状のファイル階層構造の事です。Windowsディレクトリーのイメージ図を例に考えてみます。「3番目の深さのディレクトリー」というのは「3番目の深さに有るフォルダ」と同じ意味です。そして,その中に色々なファイルやフォルダが有るでしょう。ファイルは「3番目の深さのディレクトリー」の中に有りますが,中に有るフォルダは「4番目の深さのディレクトリー」になる訳です。そして,これは「4番目の深さに有るフォルダ」とも言えます。とりあえず,「フォルダ」と「ディレクトリー」は同じ意味と考えましょう。
表記方法
ツリーの構造が違うだけで,Linuxも同じです。そして,良く使われる表記が有りますので知っておきましょう。
例えば,前述の図で,4番目のフォルダ(ディレクトリー)の中身を,そのまま表すとすれば,
D/AudioEnc/3目の深さに有るフォルダ/4番目の深さに有るフォルダ/
と,こんな感じに表します。これは絶対表記で記しました。
3番目のフォルダ(ディレクトリー)が,カレントディレクトリーであった場合,同じ場所を示すのに,こんな表し方も出来ます。
4番目の深さに有るフォルダ/
これは相対表記での記し方です。
具体例
それでは具体的にやってます。下記の,ディレクトリーイメージ図のカレントディレクトリーが「uyamuya」だったとして,「001.txt」のファイル位置を示す記述は,
絶対表記で記しますと,
/home/uyamuya/Desktop/001.txt になります。
相対表記で記しますと,
Desktop/001.txt になります。
ちょくちょく必要になりますから,ぜひ知っておいて下さい。
カレントディレクトリ
カレントディレクトリーとは,いま自分が居る位置です。端末を使って,ディレクトリー内を徘徊する際に把握しておくと便利です。解らなくなってしまったら「pwd」とコマンドを打ってみましょう。現在位置が表示されます。
ツリー構造の違い
ディレクトリーツリー構造の違いを,ご覧ください。
次はユーザーデータの置かれるディレクトリーの違いをご覧下さい。
※同じように見えたり触れたりしますが,実はファイルシステムやパーテーションも絡んだ話です。追求は止しましょう。
ファイルシステム
同じように見えるのですが,それぞれにファイルシステムが違います。WindowsならFAT,NTFS。Linux標準は「ext3」らしいです。互いに直アクセスは出来ないので,何かしらを挟んでアクセスさせるそうです。これも追求は止しましょう。
